レタスの栽培を種まきから始める方法

野菜を育てる

レタス栽培は、初心者にもチャレンジしやすい野菜のひとつ。みずみずしいレタスが栽培出来ると、楽しみが広がりますよね。苗を購入して栽培する方法もあり、2月と8月の種まきによってレタスの栽培を行う方法も。

比較的涼しい環境で育つと言われるレタスですが、15℃~25℃以下で育てるのがポイントです。真夏日が過ぎればレタスの栽培がスタートです。それでは、種から育てるレタスの栽培方法についてお伝えします。

 

夏は発芽の準備をしよう

葉が重なって丸みがあるものや、サニーレタスのように結球しないタイプは家庭菜園に最適。レタスの栽培は、初心者でも簡単に種から育てることが出来るでしょう。

品種にもよりますが、種まきから収穫までの期間はおよそ2~3ヶ月。秋の収穫をめざして行う夏まきの場合、種が気温の高さに耐えられず休眠状態になっている可能性があります。発芽させるための準備として、種の温度を下げるのがコツ。ガーゼに種を入れてくるみ、一日中水につけておきます。

水から引き揚げたガーゼから種を取り出し、1粒ずつ重ならないように新しいガーゼに挟み冷蔵庫で3~4日程度冷やすと芽が出やすい状態に。夏の時期は発芽の準備が重要なポイントになるでしょう。

 

小さなポットで種まき開始

レタス栽培を種から育てるには、直接プランターや庭に種をまくことも出来ますが、小さな育苗ポットを準備すると日差しを浴びる位置へ移動する時に持ち運べるのでとても便利です。5㎜くらい穴を指で押しながら作ります。2~3粒くらいずつまき、軽く土を被せるのがポイントに。光を好む種なので、多く土を被せると発芽時期にも影響が出てくるでしょう。

水をあげる時に種が流れてしまう場合があるため、水やりは十分気を付けて行います。ポットのバケツや大きめの発泡スチロールの容器を使って、水を張り底面給水もおすすめです。

日差しを好みますが、高温に気をつけて栽培します。芽が出てきたら間引きをし、1ポットにつき1本の苗に。直接庭やプランターに種まきも可能ですので、夏まきの際は涼しい時期に開始しましょう。

 

育苗作りは水やり時間に気を付けて

レタスの栽培は、しっかりした苗にしてから植えつけると、スーパーに並ばれた美味しそうなレタスを育てることが可能に。美味しいレタスの栽培をするには、水やりが大きく左右します。たっぷりとあげるのがコツになりますが、涼しい場所で育てるとしっかりと力強い苗に育つでしょう。

夕方までに土が乾くくらいの量が適切と言われていますので、朝に水をあげる習慣を心掛けます。しかし、あげ過ぎは根腐れを引き起こしてしまい、天候や気温によって量を調節へ。表面が乾いていたら水をあげて根腐れを防ぎます。

暑い時期の植え付け時間は、日が沈む夕方がおすすめです。小さな葉が4~5枚程度に広がったら、プランターの場合は15㎝、庭や畑は30㎝間隔で浅く植え付けを行いましょう。

 

レタスは酸性の土が苦手

レタスの栽培用の土は、浅く根を張って成長するので、乾燥を防ぎ通気性の良い土作りが求められます。たくさんの水分が必要ですが、高温多湿が苦手なレタスの栽培は、栄養素をたっぷり含んだ肥料も欠かせないものに。酸性の土との相性が悪く、成長の妨げになるでしょう。

苦土石灰と堆肥、化学肥料を混ぜ合わせた土作りを2週間前に準備。畑や庭に植える場合は、葉の間に土が入りやすいので、ビニールシートでマルチングを行うと、レタス栽培のトラブルに多い乾燥から守ることが可能になります。

植え付け後は、頻繁に肥料を与え過ぎても外側だけ大きく成長する場合も。追肥を頻繁に行うよりも、元肥をしっかりと作り上げるのがポイントです。植え付けてから2週間後に追肥をすると色鮮やかな成長を楽しめるでしょう。

 

害虫にも要注意

家庭菜園で簡単に作れるレタスの栽培は、害虫対策に気を付けたいところです。アブラムシやナメクジなど、葉を食べられてしまう前に、駆除剤を用いて対策を。スプレータイプの野菜用の駆除剤もありますので、葉が大きく育つ前に手軽に使うことが出来ます。見つけたらすぐ駆除を行い、害虫被害を防ぎましょう。

キャベツや白菜と一緒に栽培すると、害虫対策にもなるので混植がおすすめです。

 

とう立ちする前に収穫を

レタスの栽培は、収穫時期が遅くなると葉が全体的に硬く苦みが強くなる場合も。茎が伸びて花を咲かす前に収穫しますが、葉が柔らかいうちが食べ時です。結球型のレタスは、真ん中の重なり合った部分が柔らかく丸みを帯びてきたら包丁でカットします。

湿った土に長時間接し続けると、茶色く葉が解けたようになる軟腐病になることも。もっと大きくなるまで待っていたい気持ちもありますが、日にちが経つとどんどん硬いレタスになってしまうのです。朝のうちに収穫して、今日の食材に使いたいですね。切り取った箇所から白い液体が出てきますが、茎を赤くさせるので、早めにふき取ると変色を防ぐことが出来るでしょう。

リーフタイプのレタスは、下の葉から採取すると再び茎から葉が成長するので何度も収穫が可能に。どんどん増え続けるのが特徴ですが、全体的に30㎝くらいまで広がってしまった時は苦みが強くなるため茎ごと引き抜きましょう。

 

連作は避けて違う場所で

レタス栽培を同じ場所でもう一度作るのは不向きで、連作障害になりやすい野菜です。2~3年は間隔をあけて違う野菜を栽培します。

プランターの場合は、新しく土を変えることで再度栽培が可能に。同じ土を使って栽培する時は、日光消毒を念入りに行い、再生材を使って土の栄養を復活させることが出来るでしょう。

 

まとめ

結球タイプとリーフタイプがあるレタスの栽培は、種から育てるのは難易度が高そうですが、水やりと通気性や温度に気を付ければ、柔らかくてシャキッとしたレタスがそのまま食卓へ。採りたて野菜がすぐ食べられる喜びは、家庭菜園の良さですね。

硬くなった葉は、そのまま食べるよりも火を通すと美味しく食べられます。小さな種から芽を出す瞬間は、待ち遠しい時間に。日当たりが良く、比較的風通しの良い涼しい場所で栽培をスタートさせると、成長過程も安心して見守ることが楽しくなります。いろいろなレタスの種類の栽培に挑戦していきましょう。

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