大阪シロナの育て方ガイド!ビギナーオススメのプランター栽培

野菜を育てる

引用元:http://noupro.jp/osaka-shirona

大阪シロナの育て方は、少し難しそうに感じる人も多いでしょう。近畿地方の京都、大阪などで栽培される伝統野菜で、素材の美味しさを活かして食べることが一番だといわれています。

そういったなにわの野菜、大阪市の天満付近が発祥の地とされているようです。大阪シロナの育て方の歴史をさかのぼると、明治初年ごろに天神橋や天満橋付近で栽培されていたとのこと。

一見チンゲンサイのような形をしている、大阪シロナ。葉柄は平たい茎で、粗い丸葉が特徴的です。

食べ方はさまざま。炒めもの、漬物や煮物など、地域の伝統料理にもよく使用される人気野菜です。

今回は、そんな大阪シロナの育て方についてご説明します。基本知識をマスターして、栽培ポイントをいくつか覚えておけば、初心者でも大収穫が可能でしょうね。それでは早速ですが、大阪シロナの育て方ガイドをご紹介しましょう。

 

栽培スケジュールについて

大阪シロナの栽培と収穫時期について、ご説明していきます。いくつか異なる品種がありますので、種まきや収穫シーズンなども違ってきます。種の袋に記載されている時期を目安にして、栽培をスタートしてくださいね。

 

・種まきと収穫時期

大阪シロナの育て方で、まずは種まき時期について。8月中旬から10月いっぱいまでが、種まきシーズンだといわれています。

植え付けは、9月初旬から11月中旬まで。収穫時期は、11月~1月中となります。栽培のポイントとして、大阪シロナは冷涼な気候が好きな野菜である点。

耐寒性がありますので、暑さは少し苦手な特性があります。発芽適温は、15℃~20℃。生育適温も同様の温度が理想的です。

 

・連作しないこと

大阪シロナの育て方で、注意したいこともあります。それは連作障害が出るため、一度栽培したところは最低でも1年間は栽培しないようにすること。

畑でもプランターの場合でも同様で、上手に栽培スケジュールを考えて、育てる環境を選定しましょう。

 

種まきのポイントについて

大阪シロナは、畑もしくはプランターで栽培します。長期間収穫するためには、種まきをすべて一度に行わないようにしましょう。

9~10月の間に10日間ほどずらしながら、ゆっくりと種まきをする方法もあります。まずはビギナーに向けて、簡単にスタートする方法をご説明しましょう。

 

・プランターの準備

プランターの形や素材は、どんなタイプでも構いません。しかしできれば深めのタイプが、水管理がしやすくなるのでオススメです。

30cm程の深さがあるプランターを用意して、なかに鉢底石を敷いておきます。水はけがよい環境を好むのが、大阪シロナ。

植え替えをすることも考えて、鉢底石はネットに入れてからプランターに敷くと、後から回収がしやすくなります。もともと果物や野菜が入っていた、赤いネットなどでも大丈夫です。

 

・土の準備

大阪シロナは、酸性土壌に弱い特性があります。そのため畑で栽培するときは、土に石灰を混ぜて、種まきの2週間前までには耕して準備をしておきます。

プランター栽培の場合は、市販の野菜用の土を使うか培養土がオススメ。鉢底石を敷いたプランターの9分目ぐらいの高さまで、培養土を入れましょう。その後全体をトントンと落とすようにして、土の隙間をしっかり押さえてください。

次は種をまきやすくするために、土の表面に溝を作ります。パイプや支柱などの長細い棒を使って、土の上に細長く水を作り、深さは5cm程度にしましょう。

 

・種まき

ポットを使って、発芽させてからプランターに植えつける方法もあります。しかし直まきをしても失敗が少ないので、プランターも直接溝を作ったところに種をまいていきましょう。

種はすじまきにして、1cm間隔で均等にすること。上から2~3mm程度の厚さで覆土をして、手で軽く押さえておきます。

水やりは種が流れないようにそっとかけて、底面からこぼれるぐらいを目安にしてくださいね。

もし長期間収穫したい場合、畑の広いスペースで栽培する場合は、購入した種を最初にサイズごとに分けて植えておきましょう。そうすると、収穫時期が分かりやすくなります。

 

栽培のポイント

発芽後のお手入れと栽培中に注意したい点についてご説明したいと思います。

 

・間引きをする

発芽して本葉が2枚になったら、株間を7~8cm程度に間引きをしてください。次は本葉が5~6枚になった時に、20cm前後に間引きをしておきます。

ポットを使って発芽させた場合は、本葉が2枚になった時に1本立ちにしてください。本葉が5~6枚になった時に、植え替えをしましょう。

害虫予防のためにプランターに支柱を立てて、防虫ネットや不織布をかけておくと安心ですね。

 

・肥料について

追肥は、本葉が5~6枚になった時に化成肥料を施してください。その後は3週間に1回の割合で、追肥をしていきましょう。

大阪シロナは耐寒性がある野菜ですが、寒冷地で栽培するときは、初期の生育を早めるためにマルチングをすることがポイントです。

マルチングというのは、ウッドチップなどを根元周辺に巻いて土の温度を保つこと。寒さをしのいだり、乾燥を防いだりするテクニックです。

 

収穫しよう

大坂シロナの育て方、発芽してグングン生育したら、いよいよ収穫です。タイミングや収穫のポイントについて、ご説明していきましょう。

 

・収穫時期を確認しておくこと

種の袋に記載されてある収穫時期を目安にして、株部分が大きく育ってきたら収穫をします。霜に数回あてると味がしっかりして、さらに素材の味が堪能できます。

収穫の方法は、根っこごと優しく引き抜いた後に、根の部分を切り落としてください。綺麗に泥を落として、そのまま調理したり漬物にしたりしましょう。そうして、とれたての大阪シロナを楽しんでください。

 

・病害虫に注意

大阪シロナはアブラナ科の野菜なので、色々な虫が付きやすくなります。できるだけ薬剤は使用せずに栽培したいので、病害虫は防虫ネットで覆い対策をとることが有効。

大阪シロナの大敵は、「コナガ」の幼虫。ほかにもアブラムシやヨウトウムシにも、注意が必要です。

 

まとめ

大阪シロナの育て方。ベランダでプランター栽培ができますので、毎日育つ姿を眺めながら楽しくガーデニングができますね。大阪シロナはとても丈夫な野菜で、周年栽培も可能です。

インパクトがあり、ボリュームのある美味しい大阪シロナ。家庭菜園ならお好みのサイズまで大きくして収穫できますので、美味しくなるまでじっくり待つのもよいでしょう。

大阪シロナは炒めて中華丼に入れたり、肉野菜炒めや汁物に入れたりしてもOK。収穫したばかりのシャキっとした歯ごたえを、ぜひ体験してみてくださいね。

簡単に栽培でき「プランター」「土」「肥料」さえあれば、ビギナーにも充分に収穫ができます。

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