大根の栽培の時期はいつから?初心者から始める大根栽培

野菜を育てる

メニューに困った時、自宅にあると便利な大根。煮物やサラダ、お味噌汁など使う用途がたくさんあっていつも常備したい根菜ですね。

家庭菜園で育てられる大根の種類も豊富にあり、栽培する楽しみが増えています。畑や庭に直接植えて育てていきますが、深い鉢やプランターで栽培する人も。今回は、美味しい大根の栽培方法をお伝えしましょう。

 

大根の種まきは春と秋がメイン

大根の栽培は、4月~5月と8月~9月の間に種まきをはじめます。2カ月~3カ月で大きく成長するため、初心者でも安心して育てることが出来る野菜です。日が当たる涼しい場所を好み、品種によって春、夏、秋に収穫が楽しめるでしょう。

苗から育てて植え替えるのではなく、直接種をまいて栽培していきますが、秋から冬にかけて収穫する大根が最も旬と言われています。30㎝間隔で穴をあけて、4~5粒ずつ種をまき1㎝くらい土をかけて水やりを。

庭や畑、深い鉢がない時は、麻袋を使った栽培も可能です。発芽する温度は0~30℃くらいと幅広いので、温度管理も比較的しやすいでしょう。

 

深く耕して土作り

大根の栽培を成功させるには、深く耕す土作りがポイント。掘り起こすと石や植物の根っこなどが多数出てくることがありますが、成長を妨げる原因になるため綺麗に取り除き環境を整えます。

下に向かって太く伸びていくので、障害物が混ざっていると又根になる場合も。30㎝くらいの深さまでしっかりと耕し、少量の苦土石灰を混ぜ込みます。保水と排水性が高い土が理想なので、通気性がいい柔らかめの土を準備しましょう。

 

水やりは温かく土が乾いている時に

種まきをしてから芽が出るまでの間は、毎日水やりを行います。大根の栽培は水やりの頻度によって、成長が変わります。大きくなってきたら、土の表面が乾いてから水やりを行いますが朝のうちに水やりを。多湿が苦手なので、湿度が高くなる夕方以降の水やりは避けるのがポイントです。

大根の栽培は、水やりを頻繁にしないので乾き具合をチェックしておくと安心に。マルチングシートを敷いておくと、乾燥のし過ぎを防ぎ雑草対策にも繋がります。

 

間引きは2回がベスト

大根の栽培は、間引きによって今後の成長が著しく変わっていきます。芽が出てきたらすぐに間引きをしたくなりますが、本葉が2~3枚出てくるまでは我慢。

1回で一株ずつにするのではなく、2回に分けて育ちが悪い苗や虫に食べられているものを間引きします。1回目の間引きで抜いた箇所に追肥を行いますが、害虫被害や栄養不足にならないために周囲の雑草は綺麗に取り除くのがコツに。間引いて抜いた箇所の穴埋めをする前に追肥をし、軽く土を掛けておきましょう。

2回目の間引きは、葉が大きくなり始めた4~6枚程度になった時に行います。一株ずつの間隔が出来るように周りの株を抜き1本立ちに。1回目の追肥した箇所に再び肥料をまき、葉の付け根に土が被らないように気をつけながら、全体的に土寄せを行いましょう。

2回目に間引きした株は、すでに小さな大根に成長している場合も。おひたしや炒め物にして食べると、葉まで美味しく食べられますのでお試しくださいね。

 

中耕と草取りで成長を見守ろう

大根の栽培は、途中経過がとても大切に。土の中で成長していくため、途中経過を確認することが出来ずに大きくなっているのかが不安になるものです。

2回目の間引きが終わった後は、草取りと中耕を行い大根の周辺の環境を良好に保ちます。中耕を行うと土に空気を送り込み、白くて太い大根に成長する可能性がひと際高くなる場合も。

土寄せをしながら、まっすぐ伸びるように誘導していくのです。葉の付け根にかぶせてしまうと、大根が成長しにくくなるため十分注意をして土寄せを行いましょう。

 

害虫にも気を付けて

大根の栽培は、アブラムシや蛾の幼虫、アオムシがつきやすく駆除が大変です。栽培した大根は葉まで食べられるので家庭菜園で作った野菜は、出来る限り全部食べてみたいもの。

葉がぐんぐん成長しているのに、虫に食べられてしまった状態では悲しくなってしまいます。葉の部分くらいは虫に食べられても…という気持ちもありますが、そのまま放置しておくと作物の病気を引き起こす原因に。

みつけた段階で早めに駆除すると、病気になりにくい状態を維持することが可能です。早い段階で防虫ネットを使用すると、被害も少なくなるでしょう。

 

葉が横に広がり始めたら収穫へ

大根の栽培は、収穫時もタイミングが重要です。葉が横に広がり、土から5~7㎝くらい大根が見えたら収穫します。収穫する時まで成長を続け、収穫時を間違えると水分が抜けたボソボソとした硬い大根に。大きくなっていきますが、育ち過ぎて割れてしまうこともあるでしょう。

いつ収穫時なのかが判断つかない時は、数本抜いて大きさを確認します。まだ小さい時は、数日経ってから収穫へ。葉の部分だけをもって引き抜くと、途中で折れてしまう可能性も。表面から顔を出している部分を持ち、上に向かって引き抜くと途中で折れることなく収穫出来るでしょう。

 

収穫時期を遅らせたい時は…

大根の栽培は、一度にたくさん収穫しても食べきれずに困ってしまうことも。食材に使う時に、畑や鉢から引き抜いて調理したいですよね。収穫する大きさになった時に引き抜かずに葉を切り落とし、表面から出ている首の部分を優しく土で覆うと成長がストップします。

一度引き抜いてしまっても、葉を切り離して雨に濡れないように穴を掘って埋める方法も。秋採りの場合は、春まで土の中で保存することが可能です。土の中が自然の冷蔵庫代わりになるでしょう。

 

まとめ

大根の栽培は、埋まっている状態が見えないため、引き抜くまでがドキドキしますよね。ひょっこりと大根の首の部分が見えてくると、収穫までが楽しみで待ち遠しいもの。太さや大きさが気になり、最後まで栽培出来た喜びを感じるでしょう。

大根は連作しても作物の栽培に影響が出にくいと言われていますが、同じ場所で再び栽培する時は、前回の根が残っていないかしっかりと掘り起こして障害物を取り除くことがポイントに。

季節や場所に応じて、品種選びを行うと更に育てやすくなります。深さがあれば、わずかなスペース大根栽培を始めることが可能です。ベランダやプランター、植木鉢など、好きな場所で楽しみながら野菜作りを始めましょう。

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