クウシンサイは真夏が美味しい、家で栽培するにはどうしたらよい?

野菜を育てる

クウシンサイは、空芯菜と表記される台湾やタイ料理によく使われる葉物野菜。夏から秋にかけて収穫できることで知られています。クウシンサイは、夏の暑さに強いので家で簡単に栽培することも可能に。夏の家庭菜園は日差しの強さや温度の影響もあり、家で栽培するのが難しいと諦めてしまう季節です。クウシンサイを、暑い夏に家で栽培する手順はどうしたらいいのでしょうか。

味にクセがなくて栄養価が高く、炒め物にもおすすめのクウシンサイ。大好きな人には、ぜひ自宅で栽培していただきたい野菜です。それでは、空芯菜を夏に家で育てるコツをご紹介しましょう。

 

クウシンサイの種まき時期は5月から8月

クウシンサイの種まき時期は5月から8月

クウシンサイの種まき時期は5月から8月

クウシンサイの種まきは夏に行います。家で育てる時は、ツルが伸びない品種を選んで種まきをするのがポイントに。初めの種まきから苗植えまでを慎重に行うことで、クウシンサイは夏の暑さを利用してぐんぐん成長していきます。育てるスペースがどれくらい確保できるかによって、プランターや庭に苗植えを行いましょう。

クウシンサイの種は、一晩水につけて皮を柔らかくさせ発芽しやすい環境を作ります。湿らせた培養土を入れたポットに種を3~4粒くらい間隔を開けて種まきを。土が軽く湿った状態をキープすると、一週間で発芽しますが、ここからは土が乾いてから水を与えます。苗の生育が良さそうなものを植え替えますが、空芯菜は本葉が数枚育つまでが夏に家で育てるための重要な期間になるでしょう。

 

クウシンサイの種まきと同時に土作り

クウシンサイを夏に家で栽培するには、種まきと一緒に苗植えを行う土作りも行います。肥料を土に混ぜて馴染ませておきますが、野菜栽培に適した培養土と有機肥料を用意へ。クウシンサイは肥料をこまめに追肥すると元気に育つのが特徴で、一週間ごとに液体肥料を使って土に栄養を与えるでしょう。粉末タイプの肥料を使って二週間ごとに追肥を行う方法もあり、驚くほど丈夫な茎が伸びてきます。

プランターで育てる場合は、根が長く伸びるので深めの大きさのものを用意し、底に砂利を敷いて肥料と混ぜ合わせた土を準備。畑や袋栽培もできる植物なので、形にこだわらずに家で行う栽培方法もそれぞれですが、日当たりが良い場所を好み成長が早いのが特徴です。

 

クウシンサイの苗植えは間隔をあけるのがコツ

クウシンサイの苗植えは間隔をあけるのがコツ

クウシンサイの苗植えは間隔をあけるのがコツ

クウシンサイの苗が育ち、土作りも完成した後は苗をプランターや庭へ植え替えます。4~5枚くらいの本葉が育った時が植え付ける時期です。プランターの場合は2~3㎝幅で苗植えを行いますが、プランターに多くの苗を植えずに2~3株くらいを目安に間隔をあけて植えるのが上手に育てるコツに。

地植えは30㎝の間隔で苗植えをしますが、水を好む植物なので植え替えた直後は水を多く与えて環境を整えましょう。株の根元が盛り上がらないように、しっかりと土寄せを行います。追肥と土寄せを繰り返すことで、歯ごたえがシャキシャキした空芯菜が夏の炒め物料理に、彩りと美味しさを演出してくれるでしょう。

 

クウシンサイは約1カ月で収穫可能

クウシンサイの苗植え後、およそ1カ月で茎が20㎝くらいの高さに育ちます。先端から15㎝あたりの部分をカットして収穫へ。初めての収穫は摘心になるので、真ん中の一番太い主茎をカットします。ここからわきへと株が広がって成長し、そのままにしておくと茎が硬くなるためこまめな収穫がポイントに。日差しをたっぷり浴びて伸び、夏に不足しがちな青野菜が簡単に家で栽培できるでしょう。

40日以上経過しても成長が遅く、なかなか収穫できない時は水やりが足りない可能性も。日差しと水と肥料が、クウシンサイを夏に家で栽培するために必要なものになります。3つのうち1つ欠けただけで、成長に影響が起こるのが空芯菜を上手に育てるポイントです。

 

クウシンサイは病害虫がつきにくい

クウシンサイは病害虫がつきにくい

クウシンサイは病害虫がつきにくい

クウシンサイは夏に家で作れる野菜ですが、比較的収穫が早いので病害虫がつきにくいと言われています。家庭菜園初心者でも、安心して栽培できるでしょう。

病害虫にかかりにくいと言っても、葉の部分をイモムシに食べられてしまうので葉が穴だらけにならないように防虫対策も練っておきたいところ。早めに防虫ネットでムシに食べられない準備をしておくと、スーパーで売られているような空芯菜が家で育てられて収穫が楽しみですね。

 

クウシンサイは秋になると花を咲かせる場合も

クウシンサイは秋になると花を咲かせる場合も 引用:<a href="https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_image_slideshow&target_report_id=1453&num=5">NHK出版</a>

クウシンサイは秋になると花を咲かせる場合も 引用:NHK出版

クウシンサイは収穫する度に脇芽が生え続け、夏に家で収穫する楽しみがありますが、秋には朝顔のような綺麗な花を咲かせます。クウシンサイは日差しや夏の暑さを味方にして成長していき、秋になると収穫も終わり枯れてしまうのです。

空芯菜は茎や葉を食べる楽しみと、夏の終わりになっても収穫せずに綺麗な白い花を観賞する楽しみがあります。朝顔に似た花を咲かせ、アサガオ菜とも呼ばれているクウシンサイ。花が綺麗に咲く時には、茎が硬くなり食材にはやや硬さが残ってしまうでしょう。

 

市販のクウシンサイから栽培するには

スーパーで売っている収穫された空芯菜は、夏の家庭料理の食材として注目ですが、挿し芽をすると新たに空芯菜を育てることが可能に。毎日水を入れ替えたコップに挿しておくと、根が生えてきます。根をすべて水につけてしまうと、呼吸ができずに茎や葉が育たない原因になることも。短めに茎を切り、長めの葉を半分くらいにハサミでカットします。

ペットボトルを2/3くらいの位置でカットし、上の注ぎ口部分に茎が入るように逆さまに。ペットボトルの下の部分に水を入れ、逆さまにした上部分をセットさせて水耕栽培の準備をしましょう。

 

まとめ

クウシンサイは、寒さに弱く秋には枯れてしまうことも。庭や畑がなくてもベランダや室内で栽培できるクウシンサイは、夏に家で簡単に始められる野菜です。水を多く与える植物なので、高温多湿の状態で育てるため、カビが発生しやすい環境が生まれます。カビに気を付けて栽培すると、更に美味しい空芯菜を育てられるでしょう。

あまり手を加えなくても元気に育ち、初めての家庭菜園にもおすすめの野菜に。何度も収穫できる楽しみが、クウシンサイの育てる醍醐味かもしれませんね。真夏の暑さに負けない空芯菜は、夏に不足しがちな葉物野菜に欠かせない品種として要チェック。空芯菜は、家で育てられる栄養満点の野菜として注目です。

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