にんにくの栽培から収穫まで!家庭で育てる基礎ステップ

野菜を育てる

にんにくを栽培して、収穫するまでの流れが気になっていても、普段はスーパーで買うのが当たり前になっている人も。

にんにくは、滋養強壮や風邪予防などに大変健康効果が期待できる野菜です。夏バテ防止にも人気がありますよね。

にんにくは免疫力を強化する働きがあるため、疲れた時に食べると元気がチャージできます。

こんな栄養価の高いにんにく。栽培して収穫を成功させるには、どんな流れがあるのが詳しくステップごとに見ていきましょう。

にんにくなんて自分に栽培できるの?とちょっと驚いている人も、意外に簡単なので家庭菜園のビギナーにもお勧めです。

 

自分で栽培が可能なにんにくの品種について

自分で栽培が可能なにんにくの品種について

自分で栽培が可能なにんにくの品種について

 

にんにく栽培は、収穫しやすい品種を選ぶことがコツになります。同じような形をしていてもにんにくにはいくつか異なる種類があり、栽培する地域の天候や気候の影響を受けやすい野菜なのです。

大きく分けると、暖地と寒冷地向けの種類があり国内では青森県産のにんにくが多いことから、お住いの地域に合わせた品種選びが大切ですね。ビギナーは、失敗が少ない地域に合ったにんにくを選びましょう。

家庭菜園で人気品種の「ホワイト6片」は、市場で最も多い流通量で東北から北関東向け。手のひらサイズの大きなジャンボニンニクはサイズがありますが、通常のにんにくよりも育てやすいメリットもあるでしょう。

ほかには関西エリアで栽培される平戸にんにく、暖地向けの嘉定にんにくなど。わからない時は、近所のホームセンターなどでアドバイスしてもらうとよいでしょう。

 

にんにくの栽培に必要なものを準備しよう

にんにくの栽培に必要なものを準備しよう

にんにくの栽培に必要なものを準備しよう

にんにくの栽培から収穫までに必要なものは、まずはプランターが必要です。ほかにもはさみや移植ごて、手袋、じょうろなどの一般的なガーデニングのツール、野菜用園芸土と鉢底石はプランターの底に入れてセットしておきましょう。

使用するプランターは標準サイズ60㎝以上を使いましょう。穴の目が細かいプランターなら鉢底網は使わなくても大丈夫です。

栽培する株数がそれほど多くない場合は、10号サイズの植木鉢でもできます。市販の用土を使用しない場合は赤玉土と腐葉土を7対2.5とバーミキュライト1.5、そして石灰を用土10リットル当たり10~20gほど混ぜて使います。

にんにくは過湿に弱いので、水はけのよい土を使うことがポイント。そもそもにんにくが種から始めるのかそれとも苗があるのか、知らない人も多いでしょう。

にんにくの栽培は、麟片を購入して使用します。ネットに入ったタイプが販売されていますので、球のままのものは1片ごとにはがして植えていきましょう。

にんにくについている薄皮はそのままでも大丈夫。小さい麟片は栽培が困難になる可能性もありますので、大き目のものを選んで使ってください。

 

にんにくの植えつけと収穫のスケジュール

にんにくの栽培から収穫までのスケジュールですが、植えつけは寒冷地で9月~10月上旬、中間地は9月中旬から10月中旬、暖地は9月後半から10月いっぱいで、収穫は5月中旬から7月初旬までとなります。

にんにくの栽培から収穫までは、適温が10~22度と比較的冷涼な気候を好む点が特徴。25度以上になると、休眠状態に入り発芽しないことも。気温が高くなる夏場は萌芽がふぞろいに発育しますのでご注意くださいね。

耐暑性が少ないため、にんにく栽培は植えつけタイミングがとても大切です。土壌適応性は良いのですが、弱酸性の土壌を好み保水性が良いところがお勧めでしょう。

春先は乾燥が続くと、葉枯病になり整理障害が発生するため注意が必要です。

 

にんにくの栽培のポイント

にんにくの栽培のポイント

にんにくの栽培のポイント

栽培する地域のスケジュールに合わせてプランターに準備した用土に、にんにくの麟片を植えつけます。12~15㎝間隔で覆土が4~5㎝程度の深さになるところにします。

にんにくは乾燥に強いのですが、過湿には弱いので湿った土の状態が続くと栽培が失敗する可能性もありますので、水やりは土が乾燥したらあげるようにしましょう。

追肥は12月、2月、3月の3回行い、65㎝サイズのプランターなら化成肥料を20gずつそれぞれ1回あげましょう。

液肥の場合は使用方法に合わせて希釈したものを4~5回にわけてあげてください。春になるとにんにくの茎からは花の咲く茎が伸び始めますので、にんにくを太らせるために早めに摘み取ってくださいね。

 

にんにくの収穫

にんにくの収穫

にんにくの収穫

にんにくは5月の終わりから6月にかけて大きく育ちますので、6月に葉が枯れ始めてきたら収穫のサイン。

もし6月前に葉っぱが枯れてしまった場合は、病気になっている可能性がありますのでにんにく球はまだ発育途中ですが収穫してください。

にんにくは分球すると芽が2本以上伸びることがありますので、そのまま栽培を続けると球が大きく育ちません。

10㎝ぐらいまで伸びた時に芽かきをして、育ちの悪いほかの芽をすべて抜きとっておきます。

収穫する日は晴天の日を選びましょう。球の近くの茎を持ち傷をつけないように、一気に引き抜きます。

葉先が枯れていても、球はまだ成長していますので、収穫のタイミングを遅らせてしまうと梅雨時期と重なり球が腐りばらばらになることも。

この状態ではにんにくの品質が低下しますので、収穫時期を逃さないことがポイントです。にんにくは3月~4月に草丈が30~40㎝ぐらいの時期に茎葉を収穫して「にんにくの芽」として、炒めものなどで使うことも可能です。

 

収穫したにんにくの保存方法

にんにくの収穫は天候により質が左右されますので、雨が続いた時などは品質が悪くなる可能性があるため注意してください。

収穫したにんにくは根っこ部分をカットして、10株程度を一束にして風通しの良いところに日陰干しして乾燥させておきます。

このままの状態で保存が可能ですが、すりおろして冷凍庫で包んでおくことも可能です。

 

にんにくの栽培のまとめ

にんにくは栽培から収穫までとても簡単に作れるので、家庭菜園デビューする方にもお勧めです。

香味野菜のネギと比べると、病害虫の被害を受けやすいにんにくは、しっかり収穫できるまでの間は病害虫の防除にも注意してくださいね。

スーパーで購入するにんにくは、使い切れずに処分した経験がある人は多いでしょう。これからは自分で栽培したにんにくをお料理で使ってみましょう。

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