キャベツ栽培を失敗させない!上手なキャベツの育て方

野菜を育てる

火を通して食べられるだけではなく、そのまま食べても美味しいキャベツ。季節ごとに葉の柔らかさも違い、食材には欠かせない野菜のひとつです。

キャベツの栽培は広い畑のみで栽培するものと思いがちですが、花壇やプランタで育てることが可能です。日が当たり涼しい場所を好みますが、寒さにも強く比較的育てやすい野菜と言えるでしょう。しかし、キャベツがアオムシに食べられてしまったり、玉にならなかったりと失敗することも。

葉が球状に育つ栽培の方法は、どんなポイントがあるのでしょうか。それでは、キャベツの栽培についてお伝えしていきましょう。

 

キャベツの発芽に適した温度は15℃以上30℃未満

キャベツの発芽に適した温度は15℃以上30℃未満

キャベツの発芽に適した温度は15℃以上30℃未満

キャベツの栽培は種から育てる時は、2月から3月の春まき、7月から8月の夏まき、9月から10月の秋まきを行います。特に春まき時期は気温が低いため、発芽させるのが難しく失敗することも。春キャベツを種から育てるには、保温調整が育て方のポイントになるでしょう。

種を直接植え付けるよりも、1つのポリポットに5粒くらい種まきをして、しっかり水を与え発芽を待ちます。葉が増えていくごとに間引きを行い最終的には1本の苗を育てます。

しかし、植え付け前に根に害虫が忍び寄る場合もあり、結球せずに害虫に覆われたキャベツになる場合も。失敗しないキャベツの栽培は、種よりも苗から育てるのがコツになるでしょう。

 

キャベツの植え付け3週間前から土づくり

キャベツの植え付け3週間前から土づくり

キャベツの植え付け3週間前から土づくり

ホームセンターで売っている培養土を利用すると、栄養分が豊富に含まれ土づくりも簡単に。自宅の庭やプランタの土を使って栽培する時は、3週間前から堆肥、2週間前に石灰を入れて耕し、栄養のある土づくりを始めましょう。

苗の植え付け時期の1週間前になったら、元肥を混ぜ合わせて土を馴染ませておくと害虫や苗の病気を防ぎます。キャベツの栽培に適した土づくりのポイントは、土の中の湿度が低いこと。根腐れさせないために、高めの畝を作って土の湿度を抑えた環境を作りましょう。

 

同じ土で何度もキャベツ栽培を行わないこと

同じ土で何度もキャベツ栽培を行わないこと

同じ土で何度もキャベツ栽培を行わないこと

アブラナ科のキャベツは、栽培する時に同じ土で何度も行うことが出来ない特徴が。連作させたいところですが、連作障害が起こりやすくなります。

根にこぶがいくつか出来て、作物が育たなくなる「根こぶ病」は連作させると発生率が高く、家庭菜園のトラブルの原因に。2~3年周期で輪作を行うと根こぶ病になりにくく、農作物が育たないといった悩みも解消できるでしょう。

 

キャベツの本葉が4枚くらいになったら植え付けを

キャベツの本葉が4枚くらいになったら植え付けを

キャベツの本葉が4枚くらいになったら植え付けを

キャベツの栽培は、育苗と土づくりの準備をしっかり行うことが育て方のポイントに。本葉が育ち4枚くらいに成長すると、植え付けが可能になります。

大きなキャベツを育てるために、植え付けの株の感覚を30㎝強ずつ開けて植えましょう。苗の間隔を30㎝以上離して植えると、葉が固くなり結球にも影響が。隣同士で仲良く栄養を分け合って育つ密植栽培を好む野菜ですので、間隔にも気をつけて植え付けを開始します。

大きめの苗は結球しにくい可能性が高いので、適度な大きさの苗を選んで植え付けを。キャベツの栽培の難しいところは、時期を守らないと成長過程にも影響が現れます。季節と本葉の枚数や大きさに十分気を付けることが成功へのコツです。

日差しが強い時間帯に植え付けを行うと、苗が萎れて枯れてしまう可能性も。朝や夕方など日差しが強くない時間帯を選び、浅めに植えて根元が浮かないように軽く押してからたっぷりの水をあげましょう。

 

キャベツから害虫を守ろう

キャベツから害虫を守ろう

キャベツから害虫を守ろう

アオムシやヨトウムシがつきやすいキャベツですが、気付いたら虫に葉を食べられていたことが多いもの。大事に育てたキャベツが、虫の住処になってしまいます。植え付け時に虫がついていないかを細かくチェックして、害虫と一緒に栽培しないようにしたいですね。植え付け後は、虫に葉を食べられないために早めの対策が望ましいでしょう。

虫がつきにくい虫よけネットを苗に掛けておくと安心です。土と苗の隙間に気を付けてネットを張るのがコツ。心配な時はキャベツの間にレタスを栽培すると、モンシロチョウがキャベツに近づきにくくなりアオムシ防止になるでしょう。

 

キャベツに追肥をしながら結球を待つ

キャベツに追肥をしながら結球を待つ

キャベツに追肥をしながら結球を待つ

キャベツの栽培には、適度な追肥を繰り返します。肥料が少なすぎても栄養不足で結球できないのですが、多すぎても成長過程に影響が出る場合も。液体肥料よりも固形の肥料にすると、茎を直接傷つけることもなく、土に均等に追肥出来るでしょう。

葉が10枚くらいに増えた時に、根元付近に土を寄せて根元が葉の重さで倒れにくくします。葉を大きく育てて結球させるには、適度な栄養が必要に。大きくなり始めた時に、土寄せを行いながら追肥をして結球を待ちましょう。

 

結球部分が固くなったらキャベツを収穫へ

結球部分が固くなったらキャベツを収穫へ

結球部分が固くなったらキャベツを収穫へ

キャベツの栽培で一番嬉しい瞬間が、売っているキャベツのような結球型になって育った時ですよね。大きく育った葉は外側へ向かって成長するため結球するのか心配になりますが、日数が経過するごとに内側で葉が丸まっていく様子が確認出来るでしょう。

内側からどんどん大きくなって成長するのがキャベツの特徴です。植え付け後、10週間前後で収穫可能になりますが、いつ収穫できるのかワクワクします。

手で上から押した時に、中身が硬くなっていたら葉の巻き具合が丁度いい証。買ってきたキャベツを上から軽く押して感触を覚えておくと、収穫時期の硬さの参考になります。押した感触が柔らかい時は、収穫までもう少し待つと美味しいキャベツが期待できて待ち遠しいですね。

 

収穫時期を遅らせると割れる原因に

 

キャベツの栽培は収穫するまで成長し続けるので、収穫時期を遅らせてしまうと裂球して傷んでしまいます。少しぐらい収穫が遅れても…と思っていると、質が低下して美味しさも半減に。美味しい時期を見逃さずに収穫しましょう。

周りの葉はそのままに、結球部分の外側を根元が切れるように傾けながら鎌や包丁を使ってカット。小さな結球も触った感触が硬い場合は、収穫可能になりますので大きさにこだわらず収穫します。

 

まとめ

キャベツの栽培を成功させるには、植え付け時期の合った品種選びがポイント。根腐れを防ぎながら水をあげる間隔にも注意をしますが、土が乾いた状態を確認してから水をあげましょう。

キャベツの栽培は、育て方のポイントを抑えると初心者でも売っている形に成長させることが可能です。葉についたアオムシや他の虫を見つけた時は、遠くへ逃がすか駆除剤を使い早めの対策で虫から守りましょう。

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