きゅうりの栽培をプランターで行う時の基礎手順について

野菜を育てる

きゅうりの栽培はプランターでできるので、広い庭がなくても大丈夫。家庭菜園は揃える道具が多くて大変そうと思っている人は、きゅうりはとてもオススメの野菜です。

家庭菜園が初心者でも栽培しやすいきゅうりは発育がとても早く、育てる楽しみを実感しやすい点が魅力のひとつ。

失敗しないためには、基礎手順を習得して栽培のスケジュール通りに進めることがコツになります。

きゅうりは野菜サラダや漬物など、毎日の食卓に欠かせない野菜のひとつ。自分で大切に育てた新鮮なきゅうりが食べられたとても嬉しいですよね。

そこで家庭菜園が初めての人に向けた、きゅうり栽培をプランターで行う際の基礎知識をご説明していきましょう。

 

きゅうりの栽培に必要なものを揃えよう

きゅうりの栽培に必要なものを揃えよう

きゅうりの栽培に必要なものを揃えよう

きゅうり栽培をプランターで行う場合、きゅうりは株張りが高さ150㎝、幅30㎝ほどに発育しますので、使うものは大きめの丸い深鉢がお勧めです。

12号、もしくは15リットル、大型サイズの60㎝以上がよいでしょう。用土はホームセンターなどで販売している野菜用の土を使い、もし自分で合わせるときは赤玉土と腐葉土を7対2の割合にし、バーミキュライトを1割程度プラスしておきます。この用土10リットルに対して石灰を10ℊ入れておくといいでしょう。

きゅうりはツル野菜なので発育するとネットや支柱が必要になりますので、タイミングに合わせて準備しておきたいですね。支柱は180㎝、太さ11㎜程度のものを、必要数揃えておきます。

 

苗と種の選び方

きゅうりの栽培をプランターで行う時、初心者なら市販の苗からスタートしたほうが簡単です。苗を選ぶ時の注意ですが、子葉が残っていて本葉が3~4枚程度の状態がお勧め。

初期葉と子葉の間の茎が、しっかりと太いもので節間が詰まったものが元気な苗です。苗を植える時は、株間を50~60㎝ほど離すこと。プランターに植える際は水でしっとり湿らせるか、雨が降った後に植えつけて定植後1週間ぐらいは水を多めにあげてください。

種から始める場合は、比較的にどの品種でもやりやすいのですが、ビギナーなら「夏すずみ」や「四葉きゅうり」がよいでしょう。

直播きは気温が高くなる夏と秋、株間は40~50㎝ほどあけて1か所に種を3~5粒ほどまいて上に1㎝ほどの厚さで土をかぶせておきます。

 

きゅうりの水やりと肥料について

きゅうり栽培は植えつけが4月~7月下旬、収穫は6月下旬~9月下旬です。梅雨時期は病気が発生しやすいため、水やりのタイミングは排水対策を徹底して行います。

基本的にきゅうりの栽培をプランターで行う場合、根を浅く張る野菜なので乾燥に弱い面がありますので、水切れされないようにこま目にチェック。

きゅうりの果実は夜間に大きく発育するため、夕方以降の水やりがコツになります。水やりのポイントは少量をこまめにやるよりも、間隔をあけて乾燥したタイミングに一度に水やりをしてください。

水が不足すると弦がらせん状にくるくる巻いてきますので、このような症状が出てきたら水やりをしっかり行いましょう。

きゅうりの肥料は市販の化成肥料や油かす、または有機配合肥料を使います。窒素分が多い肥料だと葉が多く茂ってしまうため、なるべく少な目のタイプを選んでください。

追肥は15~20日間隔、弦の状態が真横から下向きに伸びている場合は肥料不足の可能性がありますので参考にしてみましょう。

 

きゅうりの摘芯と摘葉をしよう

支柱は、苗が20~30㎝ほどまで発育した段階で立てください。最初のつるをひもでかるく結んでおけば、後は自然にくるくると支柱に蒔きついてきます。

大人の背丈ほど伸びたら親づるを摘芯して、下の子づるの発育をサポートします。摘芯した親ヅるは、ひもで支柱に固定してください。

葉がたくさん覆い茂ってきたら、採光が悪くなってしまいますので、不要な葉を摘み取る摘葉を行います。

古くなった葉っぱを中心に、枯れた葉などを摘み取りましょう。摘葉のタイミングは花が落下してしまう時や、実の発育が悪い場合は葉っぱや茎に栄養分が取られているサイン。摘葉するときは、一気に摘んでしまうと株が弱まってしまうので、1日2~3枚ぐらいを目安にしてくださいね。

 

きゅうりの収穫のタイミングは?

きゅうりの収穫のタイミングは?

きゅうりの収穫のタイミングは?

きゅうり栽培をプランターで行う場合、人工受粉するべきかどうか迷うことがあります。きゅうりはメロンのような人工授粉をしなくても発育し、ひとつの株に雌花と雄花が咲きます。

花が咲いたら、きゅうりはあっという間のスピードで実が大きくなりますので、開花してから10日ぐらいで収穫が可能です。大きさとしては20㎝前後のサイズが食べごろでしょう。

春に植えたきゅうりは、夏前に実りが悪くなってしますので、早採りするか一度すべて取り回復させて大きな実を育てることも可能です。

収穫のポイントですが、最初についた実は養分をどんどん取ってしまうため、必ず8㎝ぐらいのサイズで収穫しておきましょう。

いつまでも残しておくと、次の実の生育が悪くなり収穫数が減ってしまいます。二番果も食べごろになったらどんどん収穫してくださいね。

 

きゅうりの注意したい病気

きゅうり栽培を、プランターで行う際に覚えておきたいのが病気。発生しやすいのは梅雨時期6月~7月のべと病やうどんこ病、7~8月になると炭疽病などが発生しやすくなります。

もし病気になったら1週間ごとに該当する薬剤を塗布するか、時期になったら早めに予防として薬剤を散布しておくと安心ですね。

葉っぱに白いまだら模様ができるなど、いつもとは違う状態になったら要注意です。きゅうりが曲がって生育するのは病気でありません。

水分不足や栄養不足が考えられますので、不足しているものを補っておきましょう。

 

きゅうり栽培をプランターで行う場合のまとめ

きゅうりの栽培をプランターで行う場合ですが、マンションのベランダや家の玄関など風通しがよく日当たりがよい場所で簡単に栽培も可能でしょう。

夏野菜のなかでも比較的栽培期間が短いため、初心者にも大変育てがいがある野菜なので、楽しみながら栽培ができそうですね。

揃える道具も種類が少なくて、初めて野菜を栽培する人にもとてもお勧めです。夏の代表的な野菜、きゅうりの栽培を早速始めてみましょう。

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