わけぎの栽培は、野菜のなかでも比較的簡単にできるので、初心者にオススメです。わけぎはお料理で使う頻度が多いわりには、スーパーで一束買ってきても余ることがよくありますよね。
ちょっとだけトッピングに使いたいという時、わざわざ買いに行かなくてもわけぎを栽培していれば、野菜代も少しは浮かせられるかもしれません。
わけぎは味噌汁、麺類、サラダなど色々な料理で使う野菜なので、自分で栽培すればさらに料理のレパートリーも増えて、わけぎを使った本格的なメニューが思い浮かぶでしょう。
では、わけぎの栽培にトライしたい方、野菜の育て方の基本ともいえるシンプルな方法をご紹介しましょう。
わけぎ栽培に必要なものを準備しよう
わけぎの栽培は、野菜の種類のなかでも簡単なので、難しく構えずにスタートできます。まずは土を準備、ホームセンターなどで販売している野菜用培養土を使うのが一番簡単ですが、自分で合わせる場合は赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜて合わせおきます。
日当たりのよい場所で栽培すれば、土質にはそれほど敏感にならなくても大丈夫です。自分で土を混ぜる場合は、野菜用の化成肥料を適量混ぜておきます。鉢やプランターはあえて野菜用を使う必要はなく、栽培する量に合わせて小さな鉢でもOK。地植えにする場合は、植え付けする場所に2週間ほど前に準備
1平方メートル当たり、両手いっぱいぐらいの苦土石灰を混ぜてよく耕しておきましょう。植え付け1週間前になったら堆肥を3割ぐらい、そして化成肥料を混ぜて土の下準備をしておきます。プランターの場合は、鉢底石を入れて水はけをよくしてくださいね。
植え付けの時期について
わけぎの栽培、野菜関係は植え付けの時期が種類によって違いますので失敗しないようにプランを立ててください。わけぎは9月~10月の間に球根を植えて栽培をスタートします。
育つのがとても早い野菜なので、9月に植え付けした場合10月半ばには収穫が可能になります。わけぎの栽培は、野菜のなかでも簡単といわれるのは、短期間で栽培から収穫までできるので、すぐに成果がわかり失敗しにくいことが特徴に。
地域別にみていきますと、関東より北方面の涼しいところは8月~9月、南方面は9月~10月に植え付けするとよいでしょう。
植え付けの方法について
わけぎの栽培に必要な球根は、ホームセンターで販売しています。植え付けの方法ですが、たくさん球根がついたかたまりのものは傷つけないように、ひとつが2球のかたまりになるように分けておきます。
地植え、プランターのどちらの場合でも株同士10~20㎝ほど間隔をあけて植えていきましょう。目安としては10号鉢なら2~3球、65㎝サイズのプランターなら4~5球ぐらいがちょうどいいでしょう。
種球を購入するときは、押さえてへこみができるものは避けること、ひとつごとがまるみを帯びて元気であるかどうか、また病気がないものを選んでください。スーパーで購入したわけぎに球根が付いているものは、それを使っても大丈夫です。
種球は茶色の外側の皮の色が、鮮やかなものがオススメです。地植えの場合は幅1~1.2mで高さは10㎝ほどにして2列にして植えましょう。球根の先端部分が、土から少し見えるぐらいに浅く植えることがコツです。
水やりのコツについて
わけぎの栽培は地植えの場合、水やりはそれほど頻繁に行う必要はありません。土の表面がよほど乾燥している時は植え付けの際にしっかり水やりをしておけば良いでしょう。
プランターや鉢植えの場合は、土の表面が乾燥してきた時が水やりのタイミングで、基本的には水やりを欠かさないように注意して観察してください。
わけぎの葉が10~15㎝ほどまで発育したら、有機質肥料を追肥して土寄せをしておきます。プランターの場合も、同じタイミングで肥料を挙げて土寄せしておくと、ほぐれた土の表面から空気が入りやすくなります。
わけぎの根は酸素が必要になりますので、水はけと通気性も同時に意識しながら栽培してください。わけぎ栽培で使う肥料は、完熟した堆肥、もしくは有機質肥料が長く効果を発揮するのでオススメです。
収穫のタイミングについて
わけぎの栽培は野菜の育て方の基本ともいえるほど、それぞれのステップがとてもわかりやすい点が特徴です。わげぎはひとつの種球から、20本ほど葉が出ますので、草丈が25~30㎝ほどに育ったら収穫ができるため、株元から3~5㎝ほど残してまとめて束にしてカットします。園芸用のナイフやハサミを使うと、収穫しやすいです。
収穫するときは株元まで切らないように注意、少しでも残したほうが再び収穫しやすくなります。繰り返し収穫したい場合は、液体肥料をあげると生育が活発になります。
わけぎの栽培で、そのほかに注意したいのは、球根を植えたままにしておくこと。これにより、害虫や病気になるリスクが高くなります。翌年も収穫を計画している時は、4月頃に保存する球根を選別して球根を太らせておくため、葉を成長さあせえてそのまま放置しておきましょう。
保管した球根は8月~9月ごろになったら、また植え付けができますので、掘り起こして泥を軽く落としたらネットに入れておきましょう。
わけぎはとても簡単で重宝する野菜!
わけぎを大量に収穫した時、刻んで冷凍庫で保存することも可能です。またわけぎは葉をメインに使う野菜ですが、球根部分も一緒に調理することもできます。球根部分は、過熱すると柔らかくなりますのでぜひトライしてくださいね。
まとめ
分葱の栽培をはじめ、野菜を育てることは収穫して食べる楽しみへとつながります。一生懸命お手入れした野菜を、そのまま食卓に運べるなんてとても贅沢ですよね。わけぎの栽培は初心者にも簡単にできますし、買ったわけぎの根っこを使って栽培をスタートできますので、まずは練習として簡単な方法で初めてみるのも良いでしょう。
野菜の栽培は、もちろんお手入れがもっと大変な種類もたくさん存在し、病気や害虫の被害を受けやすいタイプや手間ばかりかかるものもあります。
その点、わけぎは栽培のストレスがなくできるため、日々育つステップが楽しめる野菜の育て方の入門と言えるでしょう。
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